慢性的な肩こりからくる頭痛に悩まされていませんか?デスクワークやスマホの使いすぎで、肩や首がガチガチになり、吐き気を伴うような激しい頭痛に襲われることもあるでしょう。このページでは、肩こり頭痛の原因を詳しく解説し、辛い痛みを根本から解消するためのセルフケア方法をご紹介します。肩甲骨はがしなどのストレッチ、ツボ押し、温湿布や蒸しタオルを使った血行促進法など、今すぐできる即効性のある方法から、姿勢改善ストレッチや運動、入浴法といった根本的な改善策まで、具体的な方法を分かりやすく解説。さらに、セルフケアで改善しない場合の対処法もご紹介します。この記事を読めば、肩こり頭痛のメカニズムを理解し、自分に合った効果的なセルフケアを実践できるようになります。つらい肩こり頭痛から解放され、快適な毎日を送りましょう。
1. 肩こり頭痛とは?
肩こり頭痛とは、肩や首の筋肉の緊張が原因で起こる頭痛のことです。その名の通り、肩こりからくる頭痛で、肩こりの症状と頭痛の症状が同時に現れます。肩こりの原因となる筋肉の緊張や血行不良が、神経を刺激したり、血管を圧迫することで頭痛を引き起こすと考えられています。慢性的に肩こりがある人に多く、特にデスクワークやスマートフォンの長時間使用など、同じ姿勢を続けることで悪化しやすい傾向があります。
1.1 肩こり頭痛の症状
肩こり頭痛の主な症状は、肩や首のこりと共に、頭重感、締め付けられるような痛み、鈍痛などです。痛みの場所は後頭部から首筋にかけて、あるいはこめかみ辺りに感じることが多いです。吐き気や嘔吐を伴うことはほとんどありません。また、肩こり頭痛の痛みは、じわじわと現れ、持続時間が長いのも特徴です。数時間から数日続くこともあり、慢性化しやすいので注意が必要です。
症状 |
詳細 |
頭痛 |
後頭部、首筋、こめかみなどに鈍痛、締め付けられるような痛み、頭重感など |
肩こり |
肩や首の筋肉の張り、痛み、重だるさなど |
その他 |
めまい、吐き気(稀)、耳鳴り(稀)など |
1.2 肩こり頭痛と片頭痛の違い
肩こり頭痛とよく似た症状を持つ頭痛として、片頭痛があります。しかし、この2つは原因や症状に違いがあります。肩こり頭痛は筋肉の緊張が原因であるのに対し、片頭痛は血管の拡張が原因です。そのため、片頭痛はズキズキとした拍動性の痛みを伴うことが多く、吐き気や嘔吐、光や音過敏などの症状が現れることもあります。肩こり頭痛は持続的な鈍痛であることが多いのに対し、片頭痛は発作的に起こり、数時間から数日続くことがあります。
項目 |
肩こり頭痛 |
片頭痛 |
痛みの種類 |
鈍痛、締め付けられるような痛み |
ズキズキとした拍動性の痛み |
痛みの場所 |
後頭部、首筋、こめかみなど |
頭の片側が多い |
持続時間 |
数時間~数日 |
数時間~数日 |
随伴症状 |
肩こり、めまいなど |
吐き気、嘔吐、光過敏、音過敏など |
誘因 |
長時間同じ姿勢、ストレス、冷えなど |
ストレス、睡眠不足、女性ホルモンの変化など |
これらの違いを理解することで、適切なセルフケアを行うことができます。もしも激しい頭痛や吐き気、嘔吐などの症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。
2. 肩こり頭痛の7つの原因
肩こり頭痛は、様々な要因が複雑に絡み合って発症します。ここでは、代表的な7つの原因を詳しく解説します。
2.1 デスクワークなどの長時間同じ姿勢
デスクワークや読書、ゲームなど、長時間同じ姿勢を続けることで、首や肩の筋肉が緊張し、血行不良を起こします。これが肩こり頭痛の大きな原因となります。特に、パソコン作業などで前かがみの姿勢が続くと、首や肩への負担が増大し、筋肉の緊張をさらに強めてしまいます。こまめな休憩やストレッチを取り入れることで、筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することが大切です。
2.2 猫背などの悪い姿勢
猫背や巻き肩などの悪い姿勢は、肩甲骨の位置がずれる原因となり、肩や首の筋肉に負担をかけます。長時間のデスクワークだけでなく、日常生活での姿勢の悪さも肩こり頭痛に繋がることがあります。正しい姿勢を意識することが重要です。壁に背中をつけて立つ練習や、座っている時に骨盤を立てることを意識するなど、日頃から姿勢に気を配りましょう。
2.3 運動不足
運動不足は、筋肉量の低下や血行不良を招き、肩こり頭痛の原因となります。全身の血行が悪くなると、筋肉に必要な酸素や栄養が十分に届かず、筋肉が硬くなりやすくなります。ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。適度な運動は、血行促進だけでなく、ストレス解消にも効果的です。
2.4 冷え性
冷え性は、血行不良を悪化させ、肩こり頭痛を誘発する要因となります。体が冷えると、血管が収縮し、血流が悪くなります。特に、女性は男性に比べて冷え性の方が多い傾向にあるため、注意が必要です。体を温める工夫をしましょう。温かい飲み物を摂取したり、湯船に浸かったり、衣服で調整するなどして、体を冷やさないように心がけましょう。
2.5 ストレス
ストレスは、自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張を高めます。過度なストレスは、肩や首の筋肉を常に緊張状態にさせ、肩こり頭痛を引き起こす原因となります。ストレスを上手に解消する方法を見つけましょう。趣味に没頭したり、リラックスできる音楽を聴いたり、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。
2.6 眼精疲労
眼精疲労は、目の周りの筋肉の緊張を引き起こし、それが肩や首の筋肉にも影響を与え、肩こり頭痛につながることがあります。パソコンやスマートフォンの長時間使用は、眼精疲労の大きな原因となります。目の疲れを軽減する対策を行いましょう。パソコン作業時には、こまめに休憩を取り、遠くの景色を見るなどして目を休ませることが重要です。
2.7 枕との相性が悪い
自分に合っていない枕を使用していると、睡眠中に首や肩に負担がかかり、肩こり頭痛の原因となることがあります。高すぎる枕や低すぎる枕、硬すぎる枕などは、首の自然なカーブを維持できず、筋肉に負担をかけてしまいます。自分に合った枕を選ぶことが重要です。仰向けで寝た時に、首が自然なS字カーブを保てる高さが理想的です。また、枕の素材や硬さも自分に合ったものを選びましょう。
3. 肩こり頭痛を悪化させる4つの習慣
肩こり頭痛を改善しようと努力していても、日常生活の悪習慣によってはその効果を打ち消してしまったり、症状を悪化させてしまう可能性があります。心当たりのある方は、ぜひこの章を参考に改善に繋げてみてください。
3.1 長時間スマホ
スマホを長時間操作することで、首が前傾姿勢になり、首や肩の筋肉に大きな負担がかかります。この姿勢は「ストレートネック」と呼ばれる状態を招き、肩こり頭痛のみならず、自律神経の乱れにも繋がることがあります。また、スマホの画面から発せられるブルーライトは、眼精疲労を引き起こし、それが肩こり頭痛の悪化要因となることも少なくありません。
3.2 寝る前のスマホ
寝る直前までスマホを操作する習慣は、睡眠の質を低下させる大きな原因となります。良質な睡眠は、体の疲労回復に不可欠です。睡眠不足は、自律神経のバランスを崩し、交感神経が優位な状態を招き、筋肉の緊張を高めてしまいます。結果として、肩や首の筋肉が凝り固まり、肩こり頭痛が悪化しやすくなります。さらに、ブルーライトの影響でメラトニンの分泌が抑制され、より睡眠の質が低下するという悪循環に陥る可能性も高いです。
3.3 長風呂
熱い湯に長時間浸かる長風呂は、一見すると血行促進に効果がありそうですが、実は肩こり頭痛を悪化させる可能性があります。長風呂は体力を消耗し、脱水症状を引き起こす可能性があります。脱水は血液の循環を悪くし、筋肉への酸素供給を減少させ、結果として肩や首の筋肉の緊張を高め、肩こり頭痛を悪化させる可能性があります。ぬるめの湯に短時間浸かるように心がけましょう。
3.4 飲酒、喫煙
飲酒 |
喫煙 |
|
影響 |
アルコールは血管を拡張させる作用があるため、一時的には血行が促進されたように感じますが、その後は血管が収縮し、血行が悪くなります。また、過度な飲酒は脱水症状を引き起こし、これも血行不良につながります。 |
ニコチンは血管を収縮させる作用があり、血行を阻害します。その結果、筋肉への酸素供給が不足し、肩や首の筋肉が硬くなり、肩こり頭痛が悪化します。さらに、喫煙は一酸化炭素を体内に取り込むため、血液の酸素運搬能力を低下させ、より血行不良を助長します。 |
飲酒や喫煙は、どちらも血管に影響を与え、血行不良を引き起こすため、肩こり頭痛を悪化させる要因となります。健康的な生活習慣を維持するためにも、過剰な飲酒や喫煙は控えましょう。
4. 肩こり頭痛のセルフケア|今すぐできる即効性のある4つの方法
肩こり頭痛に悩まされている時、少しでも早く痛みを和らげたいですよね。ここでは、今すぐできる即効性のあるセルフケアを4つご紹介します。
4.1 簡単ストレッチで肩甲骨を剥がす
肩甲骨周りの筋肉が硬くなると、血行が悪くなり肩こり頭痛を引き起こすことがあります。簡単なストレッチで肩甲骨を動かすことで、血行を促進し、筋肉の緊張をほぐしましょう。
両腕を前に伸ばし、手のひらを合わせます。そのまま腕を上に持ち上げ、できる限り高く伸ばします。次に、両腕を後ろに引いて肩甲骨を寄せ、数秒間キープします。これを数回繰り返します。
また、両腕を左右に広げ、肩甲骨を意識しながら大きく回すのも効果的です。前回し、後ろ回しそれぞれ数回行いましょう。
4.2 ツボ押しで血行促進
ツボ押しは、特定の部位を刺激することで血行を促進し、肩こり頭痛の緩和に効果が期待できます。特に効果的なツボを3つご紹介します。
4.2.1 風池(ふうち)
風池は、後頭部の髪の生え際、少し外側にあるくぼみにあります。親指で優しく押したり、円を描くようにマッサージすることで、首や肩の緊張を和らげることができます。
4.2.2 肩井(けんせい)
肩井は、首の付け根と肩先の中間点にあります。人差し指、中指、薬指の3本で押したり、もみほぐすようにマッサージすることで、肩こりの痛みを軽減する効果が期待できます。
4.2.3 天柱(てんちゅう)
天柱は、後頭部の髪の生え際、首の太い筋肉の外側にあるくぼみにあります。親指で優しく押したり、円を描くようにマッサージすることで、首や肩の凝りをほぐし、頭痛を和らげることができます。
ツボ |
位置 |
効果 |
風池 |
後頭部の髪の生え際、少し外側にあるくぼみ |
首や肩の緊張緩和 |
肩井 |
首の付け根と肩先の中間点 |
肩こりの痛み軽減 |
天柱 |
後頭部の髪の生え際、首の太い筋肉の外側にあるくぼみ |
首や肩の凝り、頭痛緩和 |
4.3 温湿布で患部を温める
温湿布は、肩や首の血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。市販の温湿布を肩や首に貼ることで、手軽に温熱療法を行うことができます。 貼る時間は製品の説明書に従ってください。
4.4 蒸しタオルで血行改善
蒸しタオルは、温湿布と同様に、肩や首の血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。タオルを水で濡らし、電子レンジで温めて蒸しタオルを作ります。温めたタオルを肩や首に当て、10分ほど温めましょう。 熱すぎるときは、タオルを少し冷ましてから使用してください。やけどに注意しましょう。
5. 肩こり頭痛のセルフケア|根本から解消するための3つの方法
肩こり頭痛は、その場しのぎの対処だけでなく、根本原因にアプローチすることで再発を防ぎ、快適な毎日を送ることができます。ここでは、肩こり頭痛を根本から解消するためのセルフケアを3つご紹介します。
5.1 姿勢改善ストレッチで根本原因にアプローチ
猫背や前かがみの姿勢は、肩や首周りの筋肉に負担をかけ、肩こり頭痛の大きな原因となります。正しい姿勢を意識し、こまめなストレッチで柔軟性を高めることが重要です。特に、肩甲骨周りの筋肉をほぐすストレッチは効果的です。肩甲骨を上下左右に動かす、腕を大きく回すなどのストレッチを行いましょう。
ストレッチの種類 |
方法 |
効果 |
肩回し |
両肩を同時に、前から後ろへ、後ろから前へと大きく回します。 |
肩関節の柔軟性を高め、血行を促進します。 |
肩甲骨寄せ |
両手を背中で組み、肩甲骨を中央に寄せるように胸を張ります。 |
肩甲骨周りの筋肉をほぐし、姿勢を改善します。 |
首回し |
首をゆっくりと左右に回します。 |
首の筋肉の緊張を和らげ、血行を促進します。 |
ストレッチは毎日続けることが大切です。お風呂上がりなど、体が温まっている時に行うとより効果的です。無理のない範囲で、気持ち良いと感じる程度に行いましょう。
5.2 適度な運動で血行促進
運動不足は、血行不良を招き、肩や首の筋肉が硬くなりやすくなります。ウォーキングや軽いジョギング、水泳など、無理なく続けられる有酸素運動がおすすめです。有酸素運動は、全身の血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ、肩こり頭痛の改善に効果的です。また、ヨガやピラティスなども、体幹を鍛え、姿勢を改善する効果が期待できます。
運動は週に2〜3回、30分程度を目安に行いましょう。激しい運動は逆効果になる場合があるので、自分の体力に合った運動を選び、無理なく続けられるようにしましょう。
5.3 湯船に浸かって体を温める
冷えは、血行不良を悪化させ、肩こり頭痛を悪化させる要因となります。毎日の入浴で体をしっかりと温めることは、血行促進、筋肉の緩和に繋がり、肩こり頭痛の改善に役立ちます。シャワーだけで済ませずに、38~40度程度のぬるめのお湯に15~20分程度浸かるようにしましょう。入浴剤を使うのもおすすめです。炭酸系の入浴剤は血行促進効果を高め、ハーブ系の入浴剤はリラックス効果を高めます。
入浴後は、体を冷やさないように注意しましょう。温かい服装で過ごしたり、温かい飲み物を飲むなどして、体を冷やさないように心がけてください。
6. まとめ
肩こり頭痛は、肩こりの筋肉の緊張が血管や神経を圧迫することで引き起こされる頭痛です。その原因は、デスクワークや猫背などの長時間同じ姿勢、運動不足、冷え性、ストレス、眼精疲労、合わない枕など、多岐にわたります。また、長時間スマホや寝る前のスマホ、長風呂、飲酒、喫煙といった習慣も、肩こり頭痛を悪化させる要因となります。
肩こり頭痛の改善には、セルフケアが有効です。即効性のある方法としては、肩甲骨を剥がすストレッチ、風池・肩井・天柱といったツボ押し、温湿布や蒸しタオルによる温熱療法などが挙げられます。また日常生活での適度な運動、入浴で体を温める習慣を身につけましょう。これらのセルフケアを継続的に行うことで、肩や首の筋肉の緊張が和らぎ、血行が促進され、肩こり頭痛の症状を軽減することが期待できます。
セルフケアを試みても改善が見られない場合は、医療機関(整形外科、接骨院(整形外科))への相談も検討しましょう。専門家の適切なアドバイスを受けることで、より効果的な治療法を見つけることができるでしょう。つらい肩こり頭痛を放置せず、適切なケアで快適な毎日を送りましょう。
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