左下腹部と腰の痛みは、日常生活に支障をきたすだけでなく、重大な疾患のサインである可能性も考えられます。そのため、原因を特定し適切な対処をすることが重要です。この記事では、左下腹部と腰痛が同時に発生する原因を、筋肉や骨格の問題、内臓の疾患など多角的に解説します。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった腰痛の代表的な疾患はもちろん、憩室炎、過敏性腸症候群、尿路結石、女性特有の子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫など、内臓疾患が原因で腰や左下腹部に痛みを引き起こすケースについても詳しく説明します。さらに、痛みに伴う吐き気や発熱、排尿痛、便秘や下痢などの関連症状、病院での検査方法や治療法、自宅でできる対処法、そして予防法まで網羅的に解説することで、読者が抱える不安や疑問を解消します。激しい腹痛や高熱、血尿などの緊急性の高い症状が出た場合の受診目安についても触れているため、適切なタイミングで医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))を受診する判断材料として役立ちます。この記事を読むことで、左下腹部と腰の痛みに関する正しい知識を身につけ、適切な行動をとることができるようになるでしょう。
1. 左下腹部と腰の痛みが同時に起こる原因
左下腹部と腰の痛みは、様々な原因が考えられます。大きく分けて筋肉や骨格の問題と内臓の疾患が挙げられます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
1.1 筋肉や骨格の問題
筋肉や骨格の異常が原因で左下腹部と腰の痛みが同時に発生することがあります。特に、腰周りの筋肉の緊張や炎症、骨格の歪みなどが影響します。
1.1.1 腰椎椎間板ヘルニア
腰椎椎間板ヘルニアは、背骨と背骨の間にある椎間板の中身(髄核)が外に飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす疾患です。左下腹部や腰に痛みが出るだけでなく、脚のしびれや痛み、排尿・排便障害などを伴う場合もあります。重症になると、足に力が入らなくなることもあります。
1.1.2 脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症は、背骨の中を通る脊柱管が狭くなり、神経の圧迫や牽引で痛みやしびれを引き起こす疾患です。加齢とともに発症しやすく、腰痛だけでなく、間欠性跛行(歩行時の痛みやしびれ)などの症状が現れることもあります。
1.1.3 腰方形筋症候群
腰方形筋症候群は、腰にある腰方形筋という筋肉が過緊張したり炎症を起こしたりすることで、腰や下腹部に痛みを引き起こす疾患です。同じ姿勢を長時間続けたり、重いものを持ち上げたりすることが原因となることが多いです。
1.2 内臓の疾患
内臓の疾患が原因で左下腹部と腰の痛みが同時に発生することもあります。特に、消化器系や泌尿器系、婦人科系の疾患が疑われます。
1.2.1 憩室炎
憩室炎は大腸の壁にできた憩室という小さな袋に炎症が起こる疾患です。左下腹部に激しい痛みや発熱、吐き気などを伴うことがあります。
1.2.2 過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛や便秘、下痢などの症状を繰り返す疾患です。ストレスや食生活の影響を受けやすく、症状は個人差が大きいです。
1.2.3 尿路結石
尿路結石は、尿路に結石ができることで激しい痛みや血尿などを引き起こす疾患です。結石が尿管に詰まると、腰や下腹部、わき腹などに激痛が走ります。
1.2.4 婦人科系疾患(女性の場合)
女性の場合は、子宮や卵巣などの婦人科系の疾患が原因で左下腹部と腰の痛みが同時に発生することがあります。
1.2.4.1 子宮内膜症
子宮内膜症は、子宮内膜が子宮以外の場所に発生し、増殖することで痛みや出血などを引き起こす疾患です。月経痛がひどい、性交痛がある、不妊症などの症状が現れることもあります。
1.2.4.2 子宮筋腫
子宮筋腫は、子宮にできる良性の腫瘍です。過多月経や月経痛、貧血、頻尿などの症状が現れることがあります。
1.2.4.3 卵巣嚢腫
卵巣嚢腫は、卵巣にできる腫瘍です。多くの場合は良性ですが、悪性の場合もあります。下腹部痛や腰痛、不正出血などの症状が現れることがあります。
原因 |
症状 |
その他 |
腰椎椎間板ヘルニア |
左下腹部と腰の痛み、脚のしびれや痛み、排尿・排便障害 |
重症になると足に力が入らなくなる |
脊柱管狭窄症 |
腰痛、間欠性跛行 |
加齢とともに発症しやすい |
腰方形筋症候群 |
腰や下腹部の痛み |
同じ姿勢を長時間続けたり、重いものを持ち上げたりすることが原因 |
憩室炎 |
左下腹部の激しい痛み、発熱、吐き気 |
大腸の憩室に炎症が起こる |
過敏性腸症候群(IBS) |
腹痛、便秘、下痢 |
ストレスや食生活の影響を受けやすい |
尿路結石 |
激しい痛み、血尿、腰や下腹部、わき腹の痛み |
結石が尿管に詰まる |
子宮内膜症 |
月経痛、性交痛、不妊症 |
子宮内膜が子宮以外の場所に発生 |
子宮筋腫 |
過多月経、月経痛、貧血、頻尿 |
子宮にできる良性の腫瘍 |
卵巣嚢腫 |
下腹部痛、腰痛、不正出血 |
卵巣にできる腫瘍 |
2. 左下腹部と腰の痛みの症状の特徴
左下腹部と腰の痛みは、その原因によって様々な症状を伴います。痛みの種類、程度、持続時間、関連する症状などを把握することで、原因の特定に役立ちます。ご自身の症状を詳しく観察し、医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))を受診する際に伝えるようにしましょう。
2.1 関連する症状
左下腹部と腰の痛みと同時に現れる症状は、原因疾患を特定するための重要な手がかりとなります。代表的な関連症状には以下のものがあります。
症状 |
考えられる原因 |
詳細 |
吐き気 |
消化器系の疾患、尿路結石、婦人科系疾患など |
吐き気は、消化器系の問題や炎症、激しい痛みによって引き起こされることがあります。 |
発熱 |
感染症(憩室炎、腎盂腎炎など) |
発熱は、体内で炎症や感染が起きているサインです。 |
排尿痛 |
尿路結石、膀胱炎、尿道炎など |
排尿時に痛みや灼熱感がある場合は、尿路系の感染症が疑われます。 |
便秘や下痢 |
過敏性腸症候群(IBS)、憩室炎など |
便秘や下痢は、腸の運動異常や炎症によって引き起こされます。 |
血尿 |
尿路結石、膀胱炎、腎臓系の疾患 |
尿に血が混じる場合は、泌尿器系の疾患の可能性があります。緊急性を要する場合もあるので、速やかに医療機関を受診しましょう。 |
不正出血 |
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸がん、子宮体がんなど |
生理期間以外での出血や、閉経後の出血は婦人科系の疾患の可能性があります。 |
おりものの変化 |
性感染症、子宮頸がん、膣炎など |
おりものの量、色、臭いなどに変化がある場合は、婦人科系の疾患の可能性があります。 |
腰や足の痺れ |
腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症 |
腰や足にしびれや痛みがある場合は、神経が圧迫されている可能性があります。 |
食欲不振 |
様々な疾患の可能性 |
食欲不振は、多くの疾患でみられる症状です。他の症状と合わせて原因を特定することが重要です。 |
体重減少 |
消化器系の疾患、がんなど |
意図しない体重減少は、重大な疾患のサインである可能性があります。 |
これらの症状以外にも、腹部の張りや膨満感、倦怠感、発汗、冷や汗なども現れることがあります。痛みの持続時間や痛みの変化(強くなる、弱くなる、移動するなど)にも注意を払い、医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))を受診する際に伝えましょう。自己判断せずに、専門家の判断を受けることが重要です。
2.1.1 痛みの特徴
痛みには様々な種類があり、その特徴から原因を推測することができます。例えば、鋭い痛みは内臓の炎症や損傷、鈍い痛みは筋肉の緊張や炎症、持続的な痛みは慢性的な疾患、間欠的な痛みは結石などが考えられます。また、動くと悪化する痛みは筋肉や骨格の問題、特定の姿勢で悪化する痛みは神経の圧迫などが疑われます。痛みの種類や特徴を把握することで、より正確な診断に繋がります。
2.1.2 生理周期との関連
女性の場合、左下腹部と腰の痛みは生理周期と関連している場合があります。排卵痛や月経痛は、生理的な現象であり、通常は心配ありませんが、痛みが激しい場合や日常生活に支障をきたす場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系疾患の可能性も考えられます。生理周期との関連についても医師に伝えるようにしましょう。
3. 左下腹部と腰の痛みの適切な治療法
左下腹部と腰の痛みは、原因によって適切な治療法が異なります。自己判断で治療を行うのではなく、医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))を受診し、適切な治療を受けることが重要です。ここでは、左下腹部と腰の痛みに対する一般的な治療法について解説します。
3.1 病院での治療
病院では、問診、身体診察、画像検査などを行い、痛みの原因を特定します。その上で、症状や原因に合わせた治療が行われます。
3.1.1 一般的な検査方法
左下腹部と腰の痛みの原因を特定するための検査には、以下のようなものがあります。
検査方法 |
内容 |
血液検査 |
炎症の有無や内臓の機能などを確認します。 |
尿検査 |
尿路感染症や結石の有無などを確認します。 |
腹部エコー検査 |
内臓の状態を確認します。肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓などを調べます。婦人科系疾患の診断にも用いられます。 |
CT検査 |
腹部や腰部の断層画像を撮影し、臓器や骨の状態を詳細に確認します。 |
MRI検査 |
CT検査よりもさらに詳細な画像を得ることができ、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの診断に有効です。 |
内視鏡検査 |
大腸内視鏡検査や胃カメラなど、消化管内部の状態を直接観察する検査です。 |
婦人科検診(女性の場合) |
子宮や卵巣の状態を確認し、婦人科系疾患の有無を調べます。 |
3.1.2 薬物療法
痛みの原因や症状に合わせて、以下のような薬物が処方されることがあります。
- 鎮痛薬:痛みを和らげます。ロキソニン、ボルタレンなど。
- 筋弛緩薬:筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減します。ミオナールなど。
- 抗炎症薬:炎症を抑え、痛みや腫れを軽減します。
- 抗生物質:細菌感染が原因の場合に用いられます。
3.1.3 柔道整復療法(接骨院(整骨院))・理学療法
腰痛や筋肉の緊張を和らげるために、柔道整復師や理学療法士による指導のもと、ストレッチ、マッサージ、運動療法などを行います。温熱療法や電気刺激療法なども用いられることがあります。
3.1.4 外科的治療
保存的な治療で効果がない場合や、重症の場合には、手術が必要となることがあります。例えば、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などで、神経が圧迫されている場合は、手術によって圧迫を取り除くことがあります。
3.2 自宅でできる対処法
医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))を受診するまでの間や、症状が軽い場合には、自宅でできる対処法を試すことができます。ただし、症状が改善しない場合や悪化する場合は、必ず医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))を受診してください。
3.2.1 安静にする
痛みがあるときは、無理に動かず安静にすることが大切です。特に、激しい痛みがある場合は、安静にして様子を見ましょう。
3.2.2 温める/冷やす
痛みの種類によって、温める、または冷やすのが効果的です。急性期の炎症には冷湿布、慢性的な痛みには温湿布が有効です。痛みが強い場合は、冷湿布を使用しましょう。
3.2.3 ストレッチ
腰や腹部の筋肉の緊張を和らげるために、軽いストレッチを行うことが有効です。ただし、痛みが増強するようなストレッチは避けましょう。医師や理学療法士に適切なストレッチ方法を指導してもらうのが良いでしょう。
3.2.4 市販薬の服用
市販の鎮痛薬を服用することで、一時的に痛みを和らげることができます。ただし、市販薬はあくまでも対症療法であり、根本的な治療にはなりません。また、市販薬の服用前に、薬剤師に相談し、用法・用量を守って服用することが重要です。持病がある場合や他の薬を服用している場合は、特に注意が必要です。
4. 左下腹部と腰の痛みの予防法
左下腹部と腰の痛みは、再発しやすいものです。日頃から予防を意識することで、痛みを未然に防ぎ、快適な生活を送ることができます。ここでは、日常生活における注意点を中心に、効果的な予防法をご紹介します。
4.1 日常生活での注意点
生活習慣の改善は、左下腹部と腰の痛みの予防に大きく貢献します。以下の点に注意することで、痛みの発生リスクを軽減できるでしょう。
4.1.1 正しい姿勢を保つ
猫背や反り腰などの悪い姿勢は、腰や腹部に負担をかけ、痛みの原因となります。立っているときは背筋を伸ばし、座っているときは骨盤を立てた正しい姿勢を意識しましょう。デスクワークが多い方は、椅子や机の高さを調整し、適切な環境を作ることも重要です。また、長時間の同じ姿勢を避けるために、こまめに休憩を取り、軽いストレッチや運動を行うと良いでしょう。
4.1.2 適度な運動
運動不足は、筋肉の衰えや血行不良を招き、腰や腹部の痛みを引き起こしやすくなります。ウォーキング、水泳、ヨガなど、腰や腹部に負担をかけすぎない適度な運動を習慣づけましょう。特に、体幹を鍛えることは、姿勢の維持や内臓の安定に繋がり、痛みの予防に効果的です。腰痛持ちの方は、医師や柔道整復師、理学療法士に相談し、適切な運動プログラムを作成してもらうことをおすすめします。
4.1.3 バランスの取れた食事
栄養バランスの偏りは、体の機能を低下させ、痛みを引き起こす要因となる可能性があります。カルシウム、マグネシウム、ビタミンDなど、骨や筋肉の健康に欠かせない栄養素を積極的に摂取しましょう。また、食物繊維を豊富に含む食品を摂ることで、便秘を予防し、腸内環境を整えることも大切です。暴飲暴食は消化器官に負担をかけるため避け、腹八分目を心がけましょう。
4.1.4 ストレスを溜めない
ストレスは自律神経のバランスを崩し、筋肉の緊張や内臓機能の低下を招き、腰や腹部の痛みを悪化させる可能性があります。趣味やリラックスできる活動でストレスを発散したり、十分な睡眠をとるように心がけましょう。また、瞑想やヨガ、呼吸法などもストレス軽減に効果的です。どうしてもストレスが解消できない場合は、専門家(医師、柔道整復師、理学療法士など)に相談することも検討しましょう。
4.2 その他の予防策
日常生活の注意点に加えて、以下の対策も効果的です。
対策 |
詳細 |
適切な体重管理 |
肥満は腰や腹部に負担をかけ、痛みを増悪させる可能性があります。適正体重を維持するために、バランスの取れた食事と適度な運動を心がけましょう。 |
保温 |
体が冷えると血行が悪くなり、痛みが増すことがあります。特に冬場は、腹巻きやカイロなどで腰や腹部を温めましょう。湯船に浸かることも効果的です。 |
禁煙 |
喫煙は血行を阻害し、組織の修復を遅らせるため、腰や腹部の痛みの回復を妨げます。禁煙することで、症状の改善が期待できます。 |
アルコール摂取を控える |
過剰なアルコール摂取は、内臓に負担をかけ、炎症を悪化させる可能性があります。適量を守るか、控えるようにしましょう。 |
これらの予防法を実践することで、左下腹部と腰の痛みの発生リスクを軽減し、健康な生活を送る助けとなるでしょう。ご自身の状況に合わせて、適切な方法を取り入れてみてください。
5. 医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))への受診の目安
左下腹部と腰の痛みは、原因によって緊急性を要する場合と、様子を見ても良い場合があります。自己判断は危険なため、以下の目安を参考に、少しでも不安を感じたら医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))への受診を検討しましょう。
5.1 緊急性の高い症状
以下の症状が現れた場合は、一刻も早く病院を受診してください。場合によっては救急車を呼ぶことも検討しましょう。
- 激しい腹痛:特に、突然の激痛や、持続する強い痛みは、緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。
- 高熱:38度以上の高熱を伴う場合は、感染症や炎症が進行している可能性があります。
- 血尿:尿に血が混じる場合は、尿路結石や腎臓、膀胱の疾患が疑われます。
- 意識障害:意識がもうろうとしたり、呼びかけに応じない場合は、重篤な状態である可能性があります。
- 冷や汗:強い痛みとともに冷や汗が出る場合は、ショック状態に陥っている可能性があります。
- 嘔吐:吐き気だけでなく、実際に嘔吐を繰り返す場合は、脱水症状の危険性もあります。
- 腹部の張り:お腹が張って苦しい、触ると硬いなどの症状は、腸閉塞などの可能性があります。
- 下血:便に血が混じる場合は、消化器系の疾患が疑われます。
5.2 慢性的な痛みの場合
慢性的な痛みで、以下の項目に当てはまる場合も、医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))への受診をおすすめします。
- 市販薬で痛みが改善しない:市販の鎮痛薬を服用しても痛みが治まらない場合は、原因を特定し適切な治療を受ける必要があります。
- 日常生活に支障が出る:痛みによって仕事や家事、睡眠などに支障が出る場合は、生活の質を向上させるためにも医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))を受診しましょう。
- 痛みが悪化傾向にある:最初は軽い痛みだったのに、徐々に痛みが強くなってきたり、痛む頻度が増えてきた場合は、病気が進行している可能性があります。
- 他の症状を伴う:便秘や下痢、発熱、吐き気、排尿痛などの症状を伴う場合は、より深刻な病気が隠れている可能性があります。
- 原因不明の不安がある:なんとなく不安を感じる、何かおかしいと感じる場合も、自己判断せずに医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))を受診して相談しましょう。
5.3 受診する診療科の目安
症状によって受診する診療科が異なります。以下の表を参考にしてください。
症状 |
考えられる病気 |
受診する診療科 |
激しい腹痛、高熱、血尿 |
尿路結石、急性虫垂炎、憩室炎など |
外科、泌尿器科 |
慢性的な下腹部痛、便秘や下痢 |
過敏性腸症候群(IBS)、炎症性腸疾患など |
消化器内科 |
女性で下腹部痛、月経痛の悪化 |
子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫など |
婦人科 |
腰の痛みやしびれを伴う下腹部痛 |
腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など |
整形外科、接骨院(整骨院) |
上記はあくまでも目安です。どの診療科を受診すれば良いか分からない場合は、受診した医療機関で適切な診療科へ紹介状を書いてもらうと良いでしょう。
6. まとめ
左下腹部と腰の痛みは、筋肉や骨格の問題から内臓の疾患まで、様々な原因が考えられます。腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症といった腰の病気、憩室炎や過敏性腸症候群、尿路結石などの内臓疾患、女性の場合は子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣嚢腫などの婦人科系疾患も原因となることがあります。症状の特徴としては、吐き気、発熱、排尿痛、便秘や下痢などを伴う場合もあります。
治療法は原因によって異なり、病院では検査に基づいて薬物療法、理学療法、外科的治療などが行われ、接骨院(整骨院)では、電療、手技療法、温罨法/冷罨法などが行なわれます。
自宅では安静、ストレッチ、市販薬の服用などで症状を緩和できることもあります。予防策としては、正しい姿勢、適度な運動、バランスの取れた食事、ストレス管理などが重要です。
激しい腹痛、高熱、血尿などの症状が現れた場合は、緊急性が高い可能性があるため、すぐに病院を受診しましょう。慢性的な痛みであっても、原因不明の場合は自己判断せず、医療機関(整形外科・接骨院(整骨院))を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。
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